巾接板(はばはぎ板)
巾接材とは、板状の無垢材と無垢材との間にホルムアルデヒトを含まない接着剤(水生高分子イソシアネート系接着剤 通称KRボンド)を塗って、横に接ぎ合わせて作るフリー板のことです。集成材と無垢材の良さを兼ね備えたようなもので、集成材でありながら無垢材のような感覚を味わってもらえます。
もちろん無垢なので、反りがでてきたりします。反りを少しでも抑えるために、木表、木裏、木表・・・と交互になるように、巾接ぎして居りますので、反りが出にくい仕組みになっております。しかし細切れの材を積み重ねた積層材に 比較すると、反りや縮みなどの変化が出易いので、使用の時には、反り止めの裏桟を入れたり、板同士を組み合わせたりして、反りが出にくい施工をして頂く必 要が有ります。
杉巾 | 接板施工例 |
造作家具であったり、机や椅子、収納棚、部屋と部屋の間仕切りの役目になったりと他にもいろんな使い方があるでしょう。
又、原版(丸太から四角く製材した物)から乾燥、巾接ぎ加工、仕上げ加工、寸法カットを経て製品になるまで一貫して生産しています。下図のように既製品もありますが、現場に応じた寸法の発注にも対応しています。
杉巾接板
寸法(mm単位) | 品質 | 含水率 | ||
---|---|---|---|---|
長さ | 巾 | 厚み | ||
2900 | 805 | 30・24 | 赤一等 | 15%以下 |
1900 | 805 | 30・24 | 赤一等 | 15%以下 |
2900 | 690 | 30・24 | 赤一等 | 15%以下 |
1900 | 690 | 30・24 | 赤一等 | 15%以下 |
・サンダー仕上げ(240番ペーパーによる仕上げ)両面
・使用する杉材は、赤身100%。両面使用できるように、死節・抜節には、フローリングにも使用している節埋、細かい節の割れ目にはパテで補修。
・人工乾燥
・無塗装品
※一等以外にも、赤白上小節、赤上小節、無節でも製作可能です。
※既製品以外の巾接板に関してはお問い合わせ下さい。
桧巾接板
寸法(mm単位) | 品質 | 含水率 | ||
---|---|---|---|---|
長さ | 巾 | 厚み | ||
1900 | 615 | 24 | 上小節 | 15%以下 |
2800 | 615 | 24 | 上小節 | 15%以下 |
・サンダー仕上げ(240番ペーパーによる仕上げ)両面
・人工乾燥
・無塗装品
※表面には殆ど節は無いですが、裏面には小節が数個(多い商品で10数個)有ります。
※上小節外にも、一等材(節有)、無節でも製作可能です。
※既製品以外の巾接板に関してはお問い合わせ下さい。