巾接ぎ板が反りにくい訳 :2015年3月21日
左杉節有赤身材の幅接ぎ板 右桧節有材の幅接ぎ板 どちらも 巾115mmの材を接いでいます
片面から見ると 木表木裏が交互に並ぶ様に接ぎ合わせております
いくら乾燥し 養生した材でも全く反らないということはありません 環境の変化により多少変化致します
空調などでより乾燥が進めば青線の方向に少し反ります また湿度が高い環境で 加湿されれば赤線の方向に反ります
もし木表 木裏がそれぞれ同じ方向に向くように接ぎ合わせたと致しますと 広幅の板になりますので 部材それぞれの変化がごくわずかであったとしても 全体として 大きなそりになります
巾接ぎ板は 部材それぞれの反りを互いに殺し合い 全体としては大きな反りにならないように考えて製作しております
決して完全な材ではありませんので 性質を知らずに使用すると 期待を裏切る場合があります
そのような材料ですが 最近良くお使いいただいております
その理由は集成材でありながら 無垢材そのものの味わいを持っている材料で 作り付けの家具や 棚などほとんど ビスだけで製作できる 便利さをも兼ね備えているからでしょうか
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