社長ブログ 

木表木裏 :2015年2月14日

商品覧のページで 巾接ぎ板のコーナーを更新いたしましたので 巾接ぎ板が1枚の無垢板に比較して なぜ反りにくいのかの説明も含めまして 木表木裏についての説明をさせて頂きたく思います 下写真は80年生桧丸太の小口(断面)写真です

桧丸太木表

青い→がこの丸太の木表方向を示します この場合の木表は板材の木表とは違い 丸太のアテの無い方向を示します 樹木が斜面に生育していた場合 斜面方向が丸太の木表になり 反対方向が木裏 アテ方向になります(詳しくは後の角材写真のところで説明します)

赤線で囲った部分で板材を製材したとしますと 板材の木表は赤→が指し示す面で 木裏が緑矢印が指し示す面になります 板材の木表とは原木の表面に向いた部分 木裏とは原木の芯に向いた部分 あるいは芯に近い部分を言います

角材木表木裏

角材の木表木裏 丸太から芯もちの柱や梁などの角材を製材する場合は 角材の正面(一番の化粧面)に木表が来るように製材します 乾燥するにつれ角材は表面の方向に 少し曲がります

柱は 乾燥後その曲りを修正挽きして製品にしております

桧荒木木表木裏杉荒木木表木裏

板材の木表木裏 上写真は乾燥済みの粗木(未仕上げ材)板材の写真です 左桧 右が杉材です 拡大してご覧いただければわかると思いますが どちらの板材も 木表方向に両端がセリ上がっております これは乾燥による木材の収縮率が 各方向により異なるために起こることなのです

また 加湿されて含水率が極端に上がると逆の方向に変化します

弊社では商品が使われる環境を想定し乾燥させ 発生したひずみを修正して狂いの出にくい商品に加工します

鉋などで修正加工すると下のような板材になります

桧板材加工済

 
 

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