大節の割れを極力抑えた、桧フローリング加工方法
大節の割れや逆目を極力抑えました
加工方法に工夫を加えました、乾燥の時に出来た節の割れを出来るだけ、拡大させないように、弊社独自の方法で通常の何倍もの手間をかけて加工しています。
大節のぐるりの、逆目のおきやすい部分も滑らかに加工する事が出来ました。
多少の手間がかかっても出来る限り安心してお使いいただける商品を作ることが弊社の方針です。
桧独特の油
無塗装の桧製品は梱包したまま保管しますと油が表面に浮き出てきて、商品を台無しにしてしまいますが、弊社の場合にはご注文を頂いてから最終の加工をいたしますので、出荷の時点では、商品の表面に油が浮いている心配はありません。
エンドマッチ(長さ1820ミリのみ)
施工例
施主様 | 居住地 | 材料 | 寸法 | 仕上げ |
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W様 | 奈良県桜井市 | 床:桧広幅厚板フローリング 一等(節有り) | 180×40 |
自然塗料で塗装の予定 (写真は無塗装の状態) |
桜井市の製材所さんのご自宅新築を手伝わしてもらいました
桜井市は古くから吉野材の集積地で木材加工業の盛んな地域です、そのような地域でWさんは永く桧専門に製材してこられて居ます
さすが老舗の桧屋さんだけありまして素材への思い入れやこだわりが半端でなく
床には桧節板の巾180ミリ厚み40ミリもの商品をお使いになられておられます
玄関を入るとリビングの掃き出し窓まで視線が抜け風の流れが見えるようなさわやかな空間が広がります
材料は全て施主さんが、気に入った原木から自ら製材され
半年ぐらい天然乾燥された物を使っておられます
施主さんは特に桧独特の大きな赤い節を好んでおられまして
そのような高樹齢の材料を多く使っておられます
赤い大きな節が桧の白い地肌に絶妙のアクセントを与えているのを伺ってもらえると思います
弊社の仕事は準備された原材料をフローリングに仕上げる事です
表面のムラ取りをして実(さね)を付け、節の補修をし表面を仕上げるのですが、従来から行われている通常のやり方では折角の綺麗な大節を割ってしまい
後で補修したとしても美観を損ねてしまいます
そこで弊社独自の加工方法が生きてきます
弊社の場合は乾燥によって出来た、大節の割れを出来るだけ拡大しないように弊社独自の方法で加工を行っております
大節だけでなく、節周辺の毛羽立ちやすい場所も肌触り良く仕上げております
下の写真は。大節のアップです
施主様は天然乾燥にこだわっておられて
天然乾燥材と、天然乾燥の上にさらに人口乾燥を施した材との違いを確かめるために
1階には半年間風通しの良い屋内で乾燥した材を使い2階には天然乾燥の上に人口乾燥をした材をお使いになられております
その違いはお住まいになられて、空調も入り暫くしないと現れないと思いますが、どの様な結果になるのでしょうか
1階は広いリビングになっています
吹き抜けからリビングを見下ろしたところです