施工中や施工後の吸湿による膨らみを吸収する無垢壁板(羽目板)
特許申請済み
コンクリート造建築の内壁に無垢材を使用する場合、工期の制限のためコンクリートが完全に乾ききっていない場合に施工されたり、施工中に湿った外気の影響を受けて、壁板が膨らみ盛り上がる事故を、抑制する工夫をしました。
上の写真は、その工夫をした腰板を用いて施工した例です、コンクリート造の公共施設は空調がきつく、無垢材にとっては過酷な(乾燥機の中のような)環境になりますので、なるだけよく乾燥した材料を使用したいのですが、施工途中には木造以上に湿度の高い環境に置かれます、そのため施工中に板が吸湿して膨らみ、折角施工した材料が盛り上がったりする事故が起きる場合が有ります。
この現場においても、乾燥庫を出たばかりの過乾燥気味の材料を使用しました、施工者様のお話によりますと、施工中やはり板が膨らみ少し丸みを帯びた状態になったが、その工夫のために、盛り上がるようなトラブルは無かったとの事です。
空調が入った現在ではちょうど良い状態に保たれております。